長期間の印刷工程でインクは徐々に流動性を失い、粘度が異常に増加してインクがゼリー状になり、その後の残留インクの使用がより困難になります。
異常な理由:
1、印刷インク中の溶剤が揮発する際に、外部の低温により発生した露が印刷インクに混入する（特に印刷インクの消費量が非常に少ない装置で発生しやすい）。
2、水との親和性が高いインクを使用すると、新しいインクが異常に濃くなります。
解決策:
1、できるだけ速乾性の溶剤を使用するべきですが、高温多湿の環境では、印刷インクに少量の水分が混入することがあります。異常が発生した場合は、速やかに新しいインクを補充または交換してください。繰り返し使用した残留インクは、水分や埃の混入を防ぐため、定期的にろ過または廃棄してください。
2、異常な増粘についてはインク製造業者と協議し、必要に応じてインクの配合を改善します。
臭気（残留溶剤）：印刷インク中の有機溶剤は、乾燥機で瞬時にほとんど乾燥しますが、残留する微量溶剤は固化して元のフィルムに移行し、残留します。印刷物中の高濃度有機溶剤残留量は、最終製品の臭気を直接左右します。異常かどうかは、鼻を嗅ぐことで判断できます。もちろん、科学技術の進歩に伴い、鼻を嗅ぐことは大幅に遅れています。溶剤残留に対する要求が高い製品については、専門機器を用いて測定することができます。
異常な理由:
1、印刷速度が速すぎる
2. 印刷インク中の樹脂、添加剤、バインダーの固有の特性
3、乾燥効率が低すぎる、または乾燥方法が不十分である
4、エアダクトが詰まっている
解決策:
1. 印刷速度を適切に下げる
2. 印刷インク中の残留溶剤の状況については、インクメーカーと交渉して対策を講じることができます。速乾性溶剤の使用は溶剤の蒸発を早めるだけで、残留溶剤量を減らす効果はあまりありません。
3.速乾性の溶剤を使用するか、低温乾燥する（速乾性はインク表面を固め、内部の溶剤の蒸発を阻害します。低速乾燥は残留溶剤量を減らすのに効果的です。）
4. 残留有機溶剤は原反フィルムの種類にも関連するため、残留溶剤の量は原反フィルムの種類によって異なります。必要に応じて、原反フィルムメーカーおよびインクメーカーと溶剤残留問題について協議いたします。
5. 定期的にエアダクトを掃除してスムーズに排気する
投稿日時: 2022年4月14日
